肉を食べて 僚康でスリムになる

「肉を食べると太る」というイメージがあるが、これは私の経験からも全くウソであり、単なる思い込みにすぎない。肉はむしろ、身体の機能を維持し、活性化させる様々な働きがあり、健康維持には欠かせない食べ物だ。

また、肉には、抵抗力や回復力を高め、免疫力を高める良質のタンパク質である必須アミノ酸を効率よく摂ることができる。その他にも精神を安定させ、うつ病などの気分障害を防ぐばかりでなく、脳の活動を健全に保つ働きもある。更に、肉にはカルニチンという物質が多く含まれており、脂肪を燃焼させるだけでなく、満腹中枢を刺激することで食欲を抑える働きもある。

特に中高年になると、若い世代より意識して肉を中心とした動物性タンパク質を摂らねばならないといわれる。加齢が進むごとに、筋肉が落ち、基礎代謝も下がるからだ。筋力が低下すること自体、老化の始まりとなり、筋力が落ちると抵抗力や回復力が落ちてしまう。

人間の身体は水分が70%で、タンパク質が15~20%を占める。このタンパク質を構成しているのは、20種類のアミノ酸で、数十から数子個のアミノ酸が継がり、体内で分解と合成を繰り返している。タンパク質というのは、これほど貴重な成分だが体内で貯蔵できない。肝臓のタンパク質は2週間、筋肉のタンパク質は180日で入れ替わってしまうといわれている。だから常に補給が必要なのだ。

タンパク質を合成するアミノ酸の中には、体内で作られるものもあるが、20種類のうち9種類は、食べ物から摂取しなければならない。これが「必須アミノ酸」と呼ばれるもので、この必須アミノ酸をバランス良く含んでおり、しかも体内での吸収率が植物性に比べて高いのが、肉なのである。

その時、肉だけで食べるのではなく、つけ合わせとして食べると良いのが、色鮮やかな野菜やキノコ類である。野菜には肉類に含まれないビタミンCなどのビタミン類、カリウムなどのミネラル、食物繊維が豊富で、特に加熱して食べる緑黄色の野菜に繊維が多く、しかも沢山食べられるのがいい。

野菜にはまた抗酸化作用のあるビタミンEが豊富に含まれている。人間の体内には、化学反応の結梁、活性酸素が発生し、細胞膜を傷つけて、酸化された膜の脂肪を発生させるが、この害から身体を守ってくれるのが、ビタミンEである。ビタミンEの吸収には、脂肪が必要だが、タンパク質もあると体内の各組織ヘビタミンEを活発に運んでくれる。

野菜にはまた食物繊維が極めて豊富に含まれており、水分を吸収し、腸内の老廃物を便と共に一掃してくれる他、コレステロールや脂肪と吸着して排出してくれる。

このように、肉を食べることが決して健康に悪いわけではない。それどころか、タンパク質を摂取するためにも、食事に欠かせない食べ物である。そしてその効果をより高めてくれるのが、つけ合せにタップリと摂った緑黄色野菜やキノコの炒め物とのコンビネーションなのである。

つまり、単に肉を沢山食べるのではなく、つけダレなどの糖質をカットしたり、つけ合わせに野菜やキノコを沢山食べる。そうした食べ方が大切なのだ。

牛肉は肉の中でもコレステロールが比較的高いが、これを豆腐と共に調理すると豆腐の脂質に含まれるリノール酸がコレステロールを下げる働きがある。

またキムチなどの乳酸菌の多い食物と共に摂ると食物繊維の他、ビタミンC、乳酸菌を摂取することになり、腸の健康にも役立つ。

こうした点を考えると、日本の焼肉屋ではなく、本場の韓国料理も牛肉、豚肉、鶏肉を、野菜と共に食べるので、糖質制限がしやすく、かつタンパク質や繊維質も効率よく摂れる優れた栄養食だといえる。

甘辛い味噌や米粉を多用した餅や米を使ったメニューを避ければ韓国料理は、むしろ糖質制限とタンパク質摂取は非常に効率がいい。

肉を焼いて調理する際も、フライパンや鉄板で焼くより、網焼きにした方が脂肪が熱で溶け、コレステロールもかなり減少する。反面、タンパク質の目減りは僅かなので、高夕ンパク、低カロリー、つけダレを塩とレモンにすれば、低糖質も実現できる。

このように料理法によっても、肉の持つマイナス面をかなり軽減できる。要は栄養に対する考え方と工夫である。